11/29/2023
今回は、初心者ギターチューニングの方法について解説します。
🟦 ギターチューニングとは
• チューニングとは、ギターの弦の音を合わせることを言います。
ギターの先にペグというネジのようなものがあり、それを回すと音が高くなったり低くなったりします。
ギターの開放弦は、英語のスペルで以下のようになります。
弦の番号 | 音の名前 | 英語のスペル |
1弦(一番細い弦) | ミ | E |
2弦 | シ | B |
3弦 | ソ | G |
4弦 | レ | D |
5弦 | ラ | A |
6弦(一番太い弦) | ミ | E |
• ギターの音は、通常A=440Hzという基準で合わせます。
これは、5弦の開放弦の音が440ヘルツの周波数になるようにするという意味です。
• オーケストラなどでは、少しピッチを高めて緊張感を上げる時もありますが、一般的にA = 440ヘルツに合わせます。
🟦 クリップチューナーを使ったチューニング
• チューニングをするには、 スマートフォンでの無料アプリ、
またはクリップチューナーを使うと便利です。
• クリップチューナーは、ギターのヘッドに挟んで使います。
弦の振動を感知して音の高さを表示してくれます。
外がうるさくてもOK、外部の音を気にすることなくチューニングできます。
• クリップチューナーは色々なメーカーやモデルが、1000円前後で販売されています。
🟦 それではクリップチューナーを使ってチューニングをしてみましょう。
• まずは、チューナーの電源を入れて、A=440ヘルツに設定しておきます。
• 各弦の音程を確認してからチューニングを始めましょう。
• 6弦(一番太い弦)から順に、E・A・D・G・B・E(ミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ)に合わせます。
• 6弦をE音に合わせようとしたのに、チューナーにはDと表示されるようなケースがあります。
これは6弦がかなり低い状態になっており、1音下のDが表示されている状態です。
この場合は、ペグをゆっくりと右に回して音を高くしていきます。
チューナーにEと表示されるまで続けます。
🟦 チューニングのコツは、以下の点に注意しましょう。
- 弦を何回も弾かずに、1回だけ弾いてチューナーが落ち着くのを待つこと、弦を弾きすぎると音が不安定になります。
- 音を下げたい時は、一旦目標のピッチよりも下げてから上げて合わせるます。これは、弦にたまった余分な張力を解消するためです。
- 音を上げたい時は、一旦大きく上げてから再度緩めて合わせます。
- チューニングした後に弦を引っ張ってたるみをなくします、そしてまたチューニングを確認すること。これは、弦が伸びて音がずれるのを防ぎます。
- 最低でも2回はピッチを確認すること。1度合わせただけでは、すぐズレます。
- 上げていって、わからなくなってしまった場合は、弦が切れてしまわないようにとりあえず目一杯下げてから、もう一度始めましょう。
🟦 チューナーを使わずにチューニングする方法
• チューナーを使わずにチューニングする方法も覚えておくと便利です。
• チューナーがない場合や、弦自体のピッチが悪くなっている場合があるので、耳で確認しておきましょう。
🟦 はじめに、12フレットのハーモニクスと実音を比べ、弦自体のピッチを確認
• この方法は、弦のピッチが正しいかどうかを確認する方法です。
• 各弦の12フレットのハーモニクスを鳴らし、そして12フレットの実音を鳴らして、音のピッチが一致しているか確認します。
ハーモニクスとは、弦を押さえずに軽く触って弾くと出る、1オクターブ高い音のことです。
• 12フレットのハーモニクスは、開放弦の音と同じ音になります。
実音とは、開放、または弦を押さえて弾くと出る普通の音のことです。
• 12フレットの実音は、開放弦の音の1オクターブ上の音になります。
• ハーモニクスと実音が同じ音になっていれば、弦のピッチは正しいと言えます。
• もし違っていたら、 弦を取り替えましょう。
🟦 チューナーを使わないチューニングの方法には、以下の2つがあります。
☑️ 実音で合わせる方法
• この方法は、実音を耳で聴きながら調弦を確認する方法です。
• まずは、音叉などを使って5弦の開放弦の音をA音=440Hzに合わせます。
• 次に、以下の手順で他の弦の音を合わせていきます。
- 6弦の5フレットの実音を、5弦の開放弦の音に合わせます。
- 5弦の5フレットの実音を、4弦の開放弦の音に合わせます。
- 4弦の5フレットの実音を、3弦の開放弦の音に合わせます。
- 3弦の4フレットの実音を、2弦の開放弦の音に合わせます。
- 2弦の5フレットの実音を、1弦の開放弦の音に合わせます。
☑️ ハーモニクスを使ったチューニング方法
• まずは音叉などを使って5弦の開放をAに合わせます
- 6弦5フレットのハーモニクスを鳴らし、5弦7フレットのハーモニクスに合わせます。
- 5弦5フレットのハーモニクスに4弦7フレットのハーモニクスを合わせます。
- 4弦5フレットのハーモニクスに3弦7フレットのハーモニクスを合わせます。
- 3弦4フレットのハーモニクスに2弦5フレットのハーモニクスを合わせます。
- 2弦5フレットのハーモニクスに1弦7フレットのハーモニクスを合わせます。
• これで、弦同士の音が正しく合っているはずです。
チューナーで確認してみてください。
• この方法は、チューナーがない時や、弦の音が大きくずれている時に役立ちます。
• 耳で聞くので、完璧に合わせるのは難しいかもしれません。
その場合は、クリップチューナーを使うことをおすすめします。
🟦 チューニングの重要性
• ギターチューニングは、ギターを弾く上で はじめに習得するとても重要なスキルです。
• チューニングができると、以下のメリットがあります。
- ギターの和音、音色が美しくなります。チューニングが合っていると、弦の振動が共鳴して豊かな響きを生み出します。逆に、チューニングが合っていないと、 不協和音になり不快な音になります。
- ギターの演奏が楽しくなります。チューニングが合っていると、自分の弾きたい音が正確に出せます。逆に、チューニングが合っていないと、自分の弾きたい音と違う音が出てしまいます。
- ギターの練習が効果的になります。チューニングが合っていると、自分の耳が正しい音を覚えます。逆に、チューニングが合っていないと、自分の耳が間違った音に慣れてしまい、音感が鈍ります。
• ギターチューニングは、ギターの音質、演奏感、音楽性に大きく影響します。
• ギターを弾く前には必ずチューニングをすることを習慣にしましょう。
今回は、初心者ギターチューニングの方法について解説しました。
ギターの音を正しく合わせて、音色、演奏感、音楽性を向上させましょう。
チューニングの方法は、 スマートフォンアプリ、クリップチューナーを使う方法と、チューナーを使わない方法などがあります。
クリップチューナーは、簡単に正確にチューニングでき便利です。
チューナーを使わない方法は、耳で音を合わせるハーモニクスと実音を比べる方法があります。
どちらの方法も、音叉などを使って5弦の開放弦の音をA音に合わせることから始めます。
チューニングは、ギターを弾く前に必ず行うことを習慣にしましょう。
チューニングができるようになって、はじめて、あなたのギターの旅が始まります。
それでは、 毎日5分コツコツ行きましょう。
Suerte!