ギターを始めたばかりの方にとって、コードという言葉は少し難しく感じるかもしれません。
しかし、コードとは単に2つ以上の音を同時に鳴らしたときに出る音のことです。
コードには様々な種類がありますが、今回は最もシンプルなコード、パワーコードについて解説します。
パワーコードとは、ルートと完全五度という2つの音だけで構成されるコードです。
ルートとは、コードの基準となる音のことで、例えばCコードのルートはCです。
完全五度とは、ルートからCメジャーで5つ目の音のことで、例えばCコードの完全五度はGです。
パワーコードは、ルートと完全五度の間に3度という音が入らないため、
メジャーでもマイナー どちらでも使えるコードです。
そのため、どんな曲調にも合わせやすく、ポップスやロックなどのジャンルでよく使われます。
また、低音のみを鳴らすので、非常に力強いリズムを刻むことができます。
🟦 パワーコードの弾き方
- パワーコードは、ギターの6弦と5弦、もしくは5弦と4弦だけで弾くことができます。
- 人差し指と薬指の2本だけで押さえるので、初心者でも簡単に覚えられます。
パワーコードの形は、どのフレットでも同じです。例えば、6弦と5弦でパワーコードを弾く場合、以下のようになります。
🔘 Cコード
E|—————-
B|—————-
G|—————-
D|—————-
A|—–5———-
E|—–3———-
この場合、6弦の3フレット、Cがルート音になります。
⭐️ 6弦のフレット上の音名を覚えておくと、 同じ左手の形を使って、どのコードでも弾けるようになります。
フレット | 音名 |
0 | E |
1 | F |
2 | F# |
3 | G |
4 | G# |
5 | A |
6 | A# |
7 | B |
8 | C |
9 | C# |
10 | D |
11 | D# |
12 | E |
- 例えば、Gコードをパワーコードで弾きたい場合は、6弦の3フレットをルートにして、5弦の5フレットを押さえます。
- Aコードをパワーコードで弾きたい場合は、6弦の5フレットをルートにして、5弦の7フレットを押さえます。
- 同じように、6弦のフレット上の音名に合わせて、 すべての音階でパワーコードを弾くことができます。
🟦 ミュート
- パワーコードを弾くときには、押さえている2本の弦以外は、人差し指の腹でミュートして音を消します。
- 高音弦側のミュートは、ルート音を押さえている人差し指の腹の面で軽く触れてミュートします。
- 低音弦側のミュートは、ルート音を押さえている人差し指の先で隣の弦に軽く触れてミュートします。
- これにより、 不必要な音を消し、パワーコードの音がはっきりと響きます。
🟦 パワーコードの応用
パワーコードは、少し工夫すると、さらにバリエーションが広がります。
☑️ ルート音をオクターブ上に重ねる
- パワーコードにルート音と同じ音をオクターブ上に重ねると、音が厚くなります。
- オクターブとは、同じ音名の音のことで、例えばCとCの間には8つの音があります。
- オクターブ上に重ねるには、小指を使って4弦を押さえます。
E|—————-
B|—————-
G|—————-
D|—–5———-
A|—–5———-
E|—–3———-
この場合、4弦の5フレットもCの音になります。
このように、ルート音をオクターブ上に重ねると、パワーコードの音がより豊かに厚くなります。
🟦 まとめ
☑️ パワーコードは、ルートと完全五度の2つの音で作るシンプルなコードです。
☑️ ギターの6弦と5弦、もしくは5弦と4弦だけで弾くことができます。
☑️パワーコードの形は、全てのコード、フレット上で同じです。
どんな曲調にも合わせやすく、 ポップスやロックなどのジャンルでよく使われ、初心者でも簡単に覚えられるコードなので、ぜひ挑戦してみてください。
それでは今日も5分コツコツいきましょう!